大阪公立大学「EJ ART」人材育成プログラム受講生募集

大阪公立大学「EJ ART」人材育成プログラムのリーフレットを作成し、受講生の募集を開始しました。
「令和5年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業」に採択された、ソーシャルアートコーディネーター人材育成事業です。とくに、AOP(Anti Oppressive Practice)に着目し、ソーシャルワーク的手法、思考方法の専門性を高めていくことが特徴の一つです。AOPとは、現場の社会課題の解決はもちろん、自分たちの足元の労務環境、社会構造の変革を目指すものです。

2023年7月からプログラムスタートさせますが、それに先立ち、受講希望者向けオンライン説明会を開催します。

6月19日(月)19:00~/22日(木)19:00~(1時間程度)
参加希望日・氏名・電話番号を明記のうえ、Eメール(info@eandjart.jp)よりお申し込みください。

応募〆切は、6月30日(金)です。
下記WEBの申し込みフォームからご応募ください。
http://eandjart.jp/
EJアートプログラムリーフレット
[メッセージ]
Equity&Justiceという言葉を、みなさんはこれまで耳にしたことがありましたか。
近年欧米では、Diversity & InclusionにEquity&Justiceも含めていくというアプローチが、マイノリティの社会構造的不平等の問題に日々向き合うなかで、雇用、人材育成、就業環境等で活用されています。Diversity Equity and Inclusion(DE&I)やJustice, Equity, Diversity, and Inclusion (JUDI)と使われることも多いようです。
国内に目を転じると、Equity&Justiceという概念を使わずとも多くの先駆的実践が見られます。しかし、アート業界では、先生と生徒、演者と観客といった非対称性から生じるひずみ、貧弱な財政支援、ブラックな労働環境などが要因となり、ハラスメントや搾取、疲弊、ジェンダーギャップが多々指摘されてきました。
本プログラムの特徴の一つは、アートを媒介とした深刻な社会課題の解決・克服を念頭に置きつつ、ソーシャルワーク的な手法、思考方法についての専門性を高めていくことです。特にAOP(Anti Oppressive Practice)に関する講座は、現在の日本におけるアートマネジメント教育では先駆的な取り組みと自負するもので、自分たちの働く業界から不正義を一掃するマインドを身につけていきます。
私たちは、Equity&Justice(EJ)、AOPの概念を国内のソーシャルアートの現場の言葉として咀嚼し、社会変革やイノベーションを惹き起していく仲間を募集します。年齢、経験、学生・社会人などを問いません。アートやソーシャルワークに関心のある皆さん、奮ってご参加ください。
奮ってご参加ください。

[プログラム]
私たちは、ソーシャルワークとアートを架け橋し、アートを媒介に公平・正義に取り組むコーディネート人材を育成していきます。ソーシャルアートとは、誰もが社会的排除に晒されない環境づくりに向けて、表現行為・活動を通して、公正と正義が保たれる社会の実現をめざす芸術活動です。当プログラムでは、現場の社会課題の克服・解決はもちろん、受講生らの足下のアートやソーシャルワークの抑圧的な実態にも目を向けます。
主に5つのプログラム「基礎講座」「リサーチ」「実践・場づくり」「E&J Café」「E&J 芸術祭」を用意し、対話による学びを重視します。
まずは、「基礎講座」で、AOPを始めとしたソーシャルワークの基礎理論や技術、アートマネジメントの各プロセスと社会(環境)の関係を学びます。第一線で活躍する多彩な講師陣、コーディネーターが、少人数の受講生に対して、しっかりとサポートしていきます。つづいて、「リサーチ」、「実践・場づくり」では、コーディネーターの働き方を学び、社会変革の一歩を踏み出します。さらに、「E&J Café」を通して、受講生と講師によるコミュニティ、ネットワークを形成していきます。受講生のみなさんは、「E&J芸術祭」で市民と繋がり、プレゼンを行うことでその成果を実感することでしょう。
レガシーとして、「E&J Café」を発展継承させ、それぞれが対等な立場でネットワークに参加する実務と相談窓口のプラットフォームを残したいと考えています。
詳しくは、下記オフィシャルサイトを参照してください。
http://eandjart.jp/

[Message]
Do you make an effort to apply the concepts of equity and justice in daily life?
In Europe, there has been a recent emphasis on incorporating equity and justice within the framework of diversity and inclusion. This approach has been applied in various areas, such as employment, training, and work environments, with the goal of addressing the issue of inequality faced by minority groups. This approach is commonly known as diversity, equity, and inclusion (DE&I) and also known as Justice, Equity, Diversity, and Inclusion (JUDI).
Turning to Japan, numerous art fields exhibit remarkable advancements and achievements. Nevertheless, concerns have been raised regarding challenges within the art industry, including instances of harassment, exploitation, fatigue, and gender disparities. These issues arise from imbalances between mentors and learners, artists and spectators, insufficient financial backing and unfavorable work environments.
One of the key features of this program is to elevate expertise in social work principles and thinking, seeking to confront and surmount profound social issues through art. In particular, we take great pride in our foundational AOP (Anti-Oppressive Practice) lectures that represent our advanced efforts in domestic art management education. Our goal is to foster a mindset that challenges and addresses injustice within the art field.
We embrace the principles of Equity & Justice (EJ) and Anti-Oppressive Practice (AOP) as essential elements in the realm of domestic social arts. We call on students who are advocates of social change and innovation, regardless of their age, experience, or professional background. Our programs offer an inclusive space for all, whether they are students or professionals. Together we can build a more just future together.

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