2026年4月23日(木)18:30~ 村田麻里子氏(関西大学社会学部教授)による講演会「脱植民地化とコミュニティ・エンゲージメント――いま世界のミュージアムで起きていること」
関西大学社会学部教授の村田麻里子氏による講演会「脱植民地化とコミュニティ・エンゲージメント――いま世界のミュージアムで起きていること」
を開催します。
【講師/タイトル】
村田麻里子氏(関西大学社会学部教授)
「脱植民地化とコミュニティ・エンゲージメント――いま世界のミュージアムで起きていること」
【日時・場所】対面のみの開催です。
日時:2026年4月23日(金)18時30分~21時00分
場所:梅田サテライト 101 教室(大阪駅前第2ビル6階)
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1丁目2−2−600
【予約方法】PEATIXより、事前申込をしてください(参加料無料)
【企画趣旨】
国際的には、環境危機や戦争、社会の分断が深まるなかで、西洋中心主義の限界や多文化主義の重要性が指摘されています。とりわけ、現代アートの分野では、欧米中心的・植民地主義的価値観を問い直す脱植民地主義(デコロニアル)的な視点が注目されています。
脱植民地主義とは、旧植民地が公式に独立した後もなお残り続ける制度・価値観・表象などの「遺産」を問い直し、それらを再編・清算していこうとする営みを指します。過去の遺産を収集・展示してきたミュージアムもまた、この観点からその役割や意義の再検討を迫られているのです。
日本においてミュージアムは西洋から輸入された制度として成立し、「博物館学」という学問領域や実務の枠組みの中で主に論じられてきました。こうした状況のなかで、村田麻里子氏はミュージアムを単なる施設や制度としてではなく、社会における意味生成の装置として捉え、メディア論の視点から総合的に考察してきました。
本講演では、脱植民地化に取り組む海外のミュージアムの最新動向、とりわけ欧米圏やオセアニアにおけるコミュニティ・エンゲージメントの実践を紹介いただくとともに、日本国内のミュージアムにおけるデコロニアルな取り組みの可能性についてもお話しいただきます。
なお、大阪公立大学では2023年度から2025年度にかけて、「EJ ART」プログラム(Equity〈公正〉& Justice〈正義〉を軸としたソーシャルアートコーディネーターの人材育成)事業を実施してきました。
2026年度からは、「総合知を活用した『社会に関わるアート』実践プログラム― 大学・行政・民間の共創による芸術家等育成」が、「文化芸術振興費補助金」の新規採択を受け、デコロニアル(脱植民地主義)を軸としたアーティスト育成事業を新たに展開します。
本事業は、デコロニアルの視点を共有しながら、新進芸術家と総合大学における多様な専門領域を接続し、新たな実践と対話の場を創出することを目的としています。
本ワークショップは、そのプレ講演会として位置づけられるものです。講演終了後には、今後の事業概要についてもご案内いたします。
みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

【講師プロフィール】
村田麻里子
1974年、東京生まれ。関西大学社会学部教授。東京大学大学院学際情報学府博士後期課程満期退学。博士(学際情報学)。専門はメディア論、ミュージアム研究。「メディアとしてのミュージアム」あるいはミュージアムの思想的・社会的意味に関心を寄せる。近年は、ミュージアムの多文化主義や脱植民地化について調査・研究を進めている。主な著書として『思想としてのミュージアム――ものと空間のメディア論 増補新装版』(人文書院、2024)、『多様性との対話―ダイバーシティ推進が見えなくするもの』(共著、青弓社、2021年)、『岩波講座 社会学〈文化・メディア〉』(共著、岩波書店、2023年)など。
