2021年12月1日(水)19時~(日本時間)☆オンライン(同時通訳付)・国際シンポジウム「ポストオリンピックとアートプロジェクト -ストリートワイズ・オペラ/アート&ホームレス インターナショナルとココルームの交流からみえること-」開催のお知らせ

2021年12月1日(水)19時~(日本時間)☆オンライン(同時通訳付)・国際シンポジウム「ポストオリンピックとアートプロジェクト -ストリートワイズ・オペラ/アート&ホームレス インターナショナルとココルームの交流からみえること-」開催のお知らせ

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主催大阪市立大学と共催NPOココルームで国際シンポジウムを開催します。
吉田は、今秋からイギリス・ロンドンに滞在しています。ココルームのご縁でマット・ピーコック氏のアートとホームレスの国際的なネットワークを結ぶ取り組みに関心を持ち、また、ゴールドスミス・カレッジのフェザーストーン・玉利両先生と知己をえて、シンポジウムを開催することになりました。オリンピック閉幕後数か月が経とうとしていますが、「ポストオリンピックとアートプロジェクト」は、国内は無論、国際的な視点で総括しておくべきテーマだと思われます。
ふるってご参加ください。オンライン・ZOOMで、同時通訳付き、無料です。

「ポストオリンピックとアートプロジェクト
-ストリートワイズ・オペラ/アート&ホームレス インターナショナルとココルームの交流からみえること-」

〔企画趣旨〕

オリンピック・パラリンピックは、スポーツの祭典であると同時に文化の祭典でもある。ロンドン2012、リオ2016、東京2021(2022年開催)で、それぞれ文化プログラムの取り組みがあった。ロンドン2012の文化プログラムは、前例のない規模、統一された実施体制、国民の文化体験・ネットワーク構築などのレガシーによって注目された。東京2020もそれに倣おうとしたが、COVID-19感染拡大の影響があったものの、レガシーを残すことができたのだろうか。
イギリスの文化都市2021に選ばれたコベントリーで、「Arts & Homelessness Festival」が10月8日~16日に、ホームレス、市民、アーティスト、支援団体など参加し、開催された。ホームレスや日雇い労働者らが描いた絵葉書を展示する「Send a Smile Postcard Project」も実施された。このプロジェクトは、コロナ禍で生まれた孤立やデジタルデバイドの課題にアートからアプローチすることを主題の一つにしている。
「Postcard Project」の作品制作に協力したのは、釜ヶ崎でさまざまな表現者と日雇い労働者らをつなぐ芸術大学を設立し、ゲストハウスを運営するNPOココルームだ。一方、上記Festivalの支援団体の一つであるストリートワイズ・オペラは、ロンドンで、ホームレスのオペラ出演を支援し、オリンピックの文化プログラムと連携してきた。ココルームとストリートワイズ・オペラは2009年からこれまで、大阪やリオで交流を重ねてきた。
シンポジウムでは、ストリートワイズ・オペラ、ココルームのそれぞれの取り組み、オペラを通した交流を概観し、「Postcard Project」が目指す表現と連帯の可能性に焦点を当てる。両者はオリンピック・パラリンピックをどのように振り返り、COVID-19の感染拡大という新たな危機や不安を前に活動しているのだろうか。イギリスと日本の当該事例を掘り下げる一方で、両国の文化プログラムの全体像を眺めながら、オリンピック・パラリンピック後、ウィズコロナ・ポストコロナのアートプロジェクトの方向性・手がかりを、みなさんとともに議論したい。
なお、本シンポジウムはオンラインで、同時通訳をつけて実施します。ふるってご参加ください。

セッション1 ストリートワイズ・オペラとココルームの交流からみえること(講演会&意見交換)
ゲストスピーカー
・マット・ピーコック Director, Arts & Homelessness International
・上田假奈代 NPOココルーム代表
・坂本幸仁 貝塚市立津田小学校長

セッション2 ポストオリンピックとアートプロジェクト(パネルディスカッション)
パネリスト
・マイク・フェザーストーン ゴールドスミス・カレッジ大学 教授
・玉利智子 ゴールドスミス・カレッジ大学 上級講師
・マット・ピーコック
・上田假奈代
モデレータ―
・吉田隆之 大阪市立大学 准教授

日時
2021年12月1日(水)19時~21時(日本時間)/10時~12時(イギリス時間)
19時00分~20時10分 セッション1
20時10分~20時20分 休憩
20 時10分~21時00分 セッション2

場所:オンライン(ZOOM)・ライブ配信
予約方法:下記PEATIXより事前申込をしてください(参加料無料)
https://peatix.com/event/3067237/
申込と引き換えに、視聴ページをお知らせします。

主催:大阪市立大学大学院都市経営研究科・国際センター
共催:NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)
後援:文化経済学会<日本>関西部会

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※ 本シンポジウムに関連して、12月5日(日)14時から、大阪・ココルームでワークショップ「ことばを葉にのせて」を、対面で実施します(オンライン視聴可)。詳細は、別途ご案内します。

プロフィール

Matt Peacock (マット・ピーコック)
Matt Peacock is Director of Arts & Homelessness International, the global network of arts and homelessness. He is passionate about the arts enabling the voices and ideas of homeless people to be heard. He was one of Evening Standard’s Most Influential Londoners, was awarded an MBE by The Queen and featured in former Prime Minister Gordon Brown’s book Britain’s Everyday Heros.

上田假奈代(うえだ・かなよ)
1969年・吉野生まれ。詩人3歳より詩作、17歳から朗読をはじめる。2001年「ことばを人生の味方に、詩業家宣言」。2003年、大阪・新世界で喫茶店のふりをしたアートNPO「ココルーム」を立ち上げ、2012年「釜ヶ崎芸術大学」開講。2016年ゲストハウス開業。大阪市立大学都市研究プラザ研究員、NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)代表理事。堺アーツカウンシルPD。大手前大学非常勤講師。

坂本幸仁(さかもと・ゆきひと)
貝塚市津田小学校長。小中学校に長年勤務し、人権・同和教育やNIE(教育に新聞を)に思いを持って取り組んできた。自分を見つめ直すこと、そして人のために何ができるのかを考えることを大切にし、子どもたちと共に歩んできた。

Mike Featherstone(マイク・フェザーストーン)
Mike Featherstone is a Professor of Sociology at Goldsmiths, University of London. He is founding editor of the journal Theory, Culture & Society and editor-in-chief of the journal Body & Society. Author of Consumer Culture and Postmodernism (1991, 2nd edition 2007) and Undoing Culture (1995). His books and articles have been translated into sixteen languages.

Tomoko Tamari(玉利智子/たまり・ともこ)
Senior lecturer in the Institute of Creative and Cultural Entrepreneurship Goldsmiths, University of London. I am also managing editor of the journal Body & Society (SAGE). She is currently working on the following areas: Human Perception and digital media; AI and Society; Olympic Cities and Architecture.

吉田隆之(よしだ・たかゆき)
大阪市立大学都市経営研究科准教授、あいちトリエンナーレ2010に愛知県職員として関わる。研究テーマは、文化政策とアートプロジェクト。

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