鳥生由起江 2023年入学
Q1:なぜこの大学院で学ぼうと思ったのですか?
A1:建設業のサステナビリティ部門で“社会課題”や“地域課題の解決”などをテーマに議論する機会が増え、学問としてきちんと学び専門家として関わりたいと思うようになりました。大学時代は大阪市立大学で住居学を学び、会社に入ってからは住まいやまちづくりに20年ほど携わっていたのですが、その後人事部門でダイバーシティ推進担当も経験したこともあり、まちづくりや地域とダイバーシティの関係性を研究したいと、本学を目指しました。
Q2:実際に学んでみて感じたことは?
A2:『都市経営研究科』なので、狭い範囲でのハードやコミュニティよりも公共、行政、官民連携といったまさに都市の経営を学ぶ学問であり、今までの知識は役に立たず、授業も課題も必死に取り組みました。その反面、まちづくりの事例に関しては大学の知識をアップデートすることができ、とても興味深く受講することができました。大変ながらも楽しく1年を乗り切れたのはクラスメイトの存在が大きかったと思います。支え励まされ、それぞれのフィールドを背景とした多様な視点を与えてくれました。講義後の活発な質問タイムはおなじみのシーンでもあります。これからの人生を豊かにするかけがえのない経験が得られたと思います。
Q3:今後の抱負は
A3:信念でもあるのですが、多様性の進化は、都市の進化にもつながり、すべての人の幸せにつながる、ということを少しでもいいので明らかにする論文を残したいと思っています。先生方の指導を受けながら実現できればうれしいです。そして、地域のダイバーシティ&インクルージョンの実現に貢献したいと思っています。
髙木昌宏 2023年入学
Q1:なぜこの大学院で学ぼうと思ったのですか?
A1:「現在働いている職場で必要だから」というのが一番の理由です。 私は地方銀行の行員として約30年働いています。48才のときに人事異動で本社勤務となり、公務営業(自治体を担当する部署)へと配属になりました。
戸惑ったのが財政資料の理解です。企業会計については理解していたものの、自治体会計は用語もルールも特殊で、なかなか解読することができないまま、独学でなんとか仕事をこなしていました。
ある日、上司の代理で大阪商工会議所の委員会に参加した際、都市経営研究科の教授と名刺交換をさせていただく機会があり、社会人大学院の紹介をされ、また勧誘も頂きました。当初は「へえ、そんな大学院があるのか」程度にしか考えていなかったのですが、日々自治体や経済団体、大学などと仕事を進める中で、徐々に興味が膨らんでいきました。仕事と両立できるか不安でしたが、思い切って上司に相談したところ、背中を押してもらえたので、願書を提出しました。
Q2:実際に学んでみて感じたことは?
A2:「期待していた以上の価値がある」というのが実感です。自治体会計の授業では、長く用いられている制度会計(単式簿記)、近年整備が進み開示が充実してきた情報会計(複式簿記)を、実際の自治体の事例を用いて研究しました。担当している自治体の理解を深めるのに大変役立っています。その他、公民連携、都市計画、公共経営、文化政策など、実践的な知識、スキルを身につけることができました。
また、同期生とのフレンドシップも非常に大きな財産になりました。20代から60代の多様な職業の方々と議論したり協力したりできたことは、視野を広げ、新たな視点やアイデアを得る機会となり、本当に貴重な経験でした。
Q3:今後の抱負は?
A3:まずは地方銀行員として、地域社会の発展に貢献したいです。「我々は大阪を拠点とする地域金融機関の公務営業職員でありながら、地域のまちづくりについて、ほとんど関与できていないではないか」との反省もあり、まずは自分ができる小さなことから、理想に向けて動き出していきます。
また、従兄弟が地元の町議会議員をつとめ、私の父も地元の町おこしのためのNPOの理事として、イベントの実行委員など活動していますので、銀行員としてのキャリアを終えてからは、過疎化が進む地元を元気づける存在になりたいと思っています。
山形真一郎 2023年入学
Q1:なぜこの大学院で学ぼうと思ったのですか?
A1:私はテレビマンとして、キャリアの大部分をスポーツ取材の現場で過ごしてきましたが、人生100年時代、ここまでのキャリアを活かして定年後の人生リスタートするためには、スポーツジャーナリズムの追求ではなく、スポーツのチカラを活かした地域貢献を研究したいなと漠然と大学院進学を考えていました。そこで初めて「都市経営研究」という学問に関心を持ったのですが、少子高齢化社会における地域社会の問題解決はまさに現在の自分が置かれている状況そのものであり、今後の人生をかけて取り組むべき領域であると考えました。また、大阪公立大学はSNSや入試説明会などで広く入試情報やカリキュラムを発信しており、指導者側と学ぶ側と双方向の議論ができる学校というイメージがありましたので飛び込んでみることにした次第です。(入試では絶対落ちたと思っていましたが 笑)
Q2:実際に学んでみて感じたことは?
A2:社会人大学院ですが、わがクラスメートは、資格獲得など実務面でのキャリアアップというより、学問の道で人間としての幅を広げようと考えている人が多く、いろいろな分野(飲み会含む)で学びの多い日々でした。職業や年齢、育ってきた環境もまったく違う者同士が「学び」という目的で時間を共有することができ、この経験によって非常に刺激を受け人間まだまだ成長できるような気がしています。先生方も非常に多士済々で守備範囲が広く、まだ在学中ですが、社会への視野が拡がったと感じています。
Q3:今後の抱負は?
A3:自分の30数年のメディアマンとしてのキャリアは、都市経営研究のための長い長いフィールドワークだったと思っています。学問は「奥が深く」「面白く」「終わりがない」だけにフィールドワークの答えがいつ出るのか。その答えを探しに、自分の興味のあるテーマ「スポーツ」「メディア」「まちおこし」をこれからも研究していけたらと思っています。
S.K 2023年入学
Q1:なぜこの大学院で学ぼうと思ったのですか?
A1: 地方自治体で文化に関する仕事に携わる中で、感覚的に文化施策の重要性を感じていても、それをうまく言語化し重要性の理解を得ることが難しいことに、もどかしさを感じていました。一方、自身の社会人としての経験が中盤に差し掛かった中で今後のキャリアが想定できるようになり、このままエスカレーターに乗るように定年を迎えるのだろうかと自問自答した時に、新たな広がりを持ちたいという気持ちが強くなり、入学を志しました。
Q2:実際に学んでみて感じたことは?
A2: 当初から関心のあった文化政策分野以外にも、多くの社会課題に関する講義を受けることができ、非常に考え方の幅が広がったと感じています。そしてこれらの知識は仕事にも活用できています。また、様々な民間企業出身の同級生とのコミュニケーションを通しても、一気に視野が広くなったと感じます。
Q3:今後の抱負は
A3: 2年目の今年は、いよいよ本格的に修士論文に取り組む一年となります。論文に関してはまだまだ先が見えませんが、先生のご指導を受けながら頑張って取り組みたいと考えています。そして、大学院で学ぶことで得た広く俯瞰的な視点は、今後の社会人生活の様々な場面で役立てることができると思います。将来的に、私の研究や仕事が地域の芸術文化をめぐる状況の底上げに少しでも繋がるといいな、と思っています。
金崎亮太 2022年入学
Q1:なぜこの大学院で学ぼうと思ったのですか?
A1:私はこれまで芸術家として、サウンド・メディアアート作品の発表やアートプロジェクトの企画・マネージメントなどをおこなってきました。そうした芸術活動の中で「社会的な意義のある芸術活動とは?」という問いを常に抱き続けていました。その問いに対しての答えを見つけるためには、芸術領域だけのことを探求するだけではなく、広く社会を捉える必要があると考え、社会や都市の課題と向き合いながら学びを進めることができる本学を選びました。
Q2:実際に学んでみて感じたことは?
A2:自分が考えている以上に社会には多様な課題が多く存在し、そしてそれらが複雑に絡まり合いながら成り立っているということを改めて理解する機会となりました。芸術領域を視点にそれぞれの講義を受け、考えていくなかで、自身の疑問に対する答えが見つかる可能性があるのではないか、という道筋のようなものも少しずつ感じています。また、意欲の高い学生に囲まれていることもあるためか、普段の会話の内容や話し言葉も変わってきているようです。友人には「これから遠い存在になっていくねんな」と言われています。笑
Q3:今後の抱負は?
A3:アートプロジェクトと創造性をキーワードに自信の問いについての学びと考察をもっと深めていきたいと考えています。短期的には修士論文を書き切ることが目標になりますが、学びや考察を今後のキャリアに活かすような長期的な目線も持って取り組んでいくつもりです。これまでは個人的な興味を起点とした創造力による作品制作や、企画・マネージメントでしたが、それに加え、社会的な課題を解決するための広い視野での創造力も養い、特に企画・マネージメントにおいて活躍できる人材を目指していきたいと思います。
森崎匠哉 2022年入学
Q1:なぜこの大学院で学ぼうと思ったのですか?
A1: これまで行政職員として仕事をする中で、民間企業への出向の際、多様な価値観に刺激を受けた経験が大きなきっかけとなっています。
また、これからのキャリアにおいてステップアップのためには、別フィールドで働く方の考えを吸収することや、都市経営についてしっかりと基礎から学ぶことが重要になると考え、都市の課題解決について研究できる本学に入学を決めました。
Q2:実際に学んでみて感じたことは?
A2:1回生の間は自分の興味のある分野に限らず多様な分野の講義を受講しているのですが、先生方の講義が面白いこともあり、やっぱり学ぶのは楽しいなと感じています。学生のころとは異なり、社会人としての自分が抱える課題に直結した内容を聞いているということもあり、しっかりと学んだことが自分の血肉となり充実した学生生活を送れています。
一方で仕事や家庭と並行しての通学は大変ではありましたが、そこはありがたいことに職場と家庭の理解があってこそできたのかなと思っています。
Q3:今後の抱負は?
A3:2回生から本格的に論文を作成するのですが、論文は大学院で自分が学んだことを表現する名刺のようなものだと思っているので、自分なりの都市の課題へのアプローチを考え、今後の自分のキャリアにも活かせるものを作り上げていきたいと思います。その中で、自分で考える時間や、先生や学友と考える時間を大切にし、せっかくの学生生活なのでもっと楽しんでいきたいと思っています。
後藤匠 2020年度入学
Q1:なぜこの大学院で学ぼうと思ったのですか?
A1:大学卒業後、行政機関で働いてきましたが、新しく生じる社会課題を解決するためには、多様な知識と、課題を分析・研究する能力が必要だと感じていました。これからも続くキャリアの中で、それらの能力を身につけ、新しい次元の仕事ができるようになりたいと思い、入学を希望しました。
Q2:実際に学んでみて感じたことは?
A2:社会人中心の大学院で様々なキャリアを持つ学生が在籍しており、今まで行政機関でしか経験がないため、非常に刺激を受け、発想力の向上に繋がりました。
また、様々な社会現象について、理解していると思っていたことが理解できていないことに気づき、正しい知識、正しい分析・研究方法を学べたことは大きかったです。職場でも、他の職員への指摘や助言に繋がり、まだ在学中ですが、活躍できる場面が拡がったと感じています。
終業後、18時30分からの授業で、レポートや文献調査等もあり、大変ですが、とても充実した時間を過ごせています。
Q3:今後の抱負は?
A3:2回生では、本格的に修士論文の作成に取り組むことになります。仕事をしながらで大変ですが、先生や他のゼミ生の指導・協力を仰ぎながら、調査・研究に取り組み、社会課題の一助となる修士論文を完成させたいと考えています。
大学院で学ぶことで、自分の能力の向上だけでなく、様々な分野の学生との関わりで、人脈や発想の幅が拡がりました。これらを活かし、新たな姿勢で仕事にチャレンジしていきたいと考えています。また、学ぶことの楽しさを実感しました。様々な能力の人材が求められる時代でもあることから、様々な機会を捉えて、これからも学びを続けていきたいと考えています。
吉岡 政和 2020年度入学
Q1:なぜこの大学院で学ぼうと思ったのですか?
A1:私が本大学院を選んだ理由は、掲げられた理念である「現代都市の再生と創造」に感銘を受けたところが出発点です。地方議会議員を4期勤めさせていただきました。その現場で感じたことは、これからの政治家には高潔な人格が求められることに加えて、高度で先進的な政策の立案、そして政策施行にむけた行動力が求められる時代になったことを痛感しました。少子高齢社会に突入し、東京一極集中への懸念が広がる中にあって、地方自治体はこれに立ち向かうべく努力をしているところでありますが、未だ明るい兆しは見えてきていないのが現状です。都市政策・地域経済コースにおいて、基礎科目をしっかりと身につける事と共に「AI」・「PPP・PFI」を始めとする先進的な手法を学び、新しい時代の都市経営について研究をしたいと強く決意しました。建学以来大阪の経済や政治を、どこの大学よりも身近で研究されていた本大学院で、学ぶ意義は大きいものと確信しております。
Q2:実際に学んでみて感じたことは?
A2:多彩な先生方からの熱心な講義は、コロナ渦という特異な環境下でもハンデを感じることなく学習することが出来ております。また、社会人大学院ということもあり、実社会で多様な経験を持つ同級生がされる発言や議論は私自身の新しい「価値観」と「気づき」になりました。
Q3:今後の抱負は?
A3:修士論文を書くことを念頭に事例研究や各種対外活動に注力します。これにより研究テーマを確実かつ的確に自分自身に落とし込めるようにします。修士論文が認められた暁には、「企画型・政策形成型の修士」として修了後の実社会活動において活躍できる人物になることを目的とします。
春藤 恭 2019年度入学
Q1:なぜこの大学院で学ぼうと思ったのですか?
A1:学部卒業後に大学院に進学し、修了後は民間企業・海外勤務・行政での仕事に携わってきました。
これまでの、自らのキャリアを棚卸ししたときに、元々の専門領域に加えて、第2の専門領域を手にすることも今後必要な選択肢であること。そして、変化に柔軟に対応することが必要である「キャリアドリフト」という発想を知りました。
『Career Anchors and Career Survival 2(エドガーH.シャイン:著、金井壽宏:訳)』では、大きな変化の節目に直面した時にこそ、自分が本当にやりたいこと、好きなことは何かをじっくりと考え、自分の中長期的キャリアを主体的にデザインしていくことの必要性を示しています。
また、日本の少子高齢化や人口減少が進行し、大都市圏だけでなく地方圏においても、都心集中が全国で進んでいく社会情勢を考えると、都市に関する課題を解決することは必要不可欠であると言えます。
以前から都市に関する課題を何らかの形で解決したいと考えており、その手段の1つであったのが、「都市の課題解決を支援する大学院」として位置付けられている都市経営研究科でした。
そのため、入学については都市経営研究科1本に絞り門戸を叩きました。また、職場に大学院通学の支援制度があったのも、入学の後押しになりました。
Q2:実際に学んでみて感じたことは?
A2:社会人大学院の特色として、行政や民間企業出身の様々なバックグラウンドの知識を持つ学生がいるため、講義やディスカッションの場面でも、非常に刺激的な時間を過ごすことができます。
都市経営研究科は、学際的で経営学・経済学・社会学などの様々な学問のアプローチで研究を進められることが、他大学とは異なるメリットだと言えます。
社会人大学院生として、日常業務を終え18:30開始の講義に出席し、帰宅後も深夜にかけて課題やレポートを仕上げるのはかなりの体力と気力が必要ですが、その達成感は何ものにも代え難いと思います。
Q3:今後の抱負は?
A3:2年間の修士課程の修了後は、まず大学院での学びや研究成果を何らかの形で仕事に生かして貢献したいと思います。また、その後自らの研究を深化させ、アカデミアの一部分にも関与できればとも考えています。
田中志穂 2019年度入学
Q1:なぜこの大学院で学ぼうと思ったのですか?
A1:民間企業人として仕事をしていく中で人財に関わる職種に携わっており、企業内の業務視野やクライアントのフィールドを広げて考えてみたときに「身近な都市や地域を経営視点で捉えたときに必要な人財像は?」そして、「都市・地域の課題解決を考えていくことに必要なこととは?」と、思っていた時にこの大学院・都市経営研究科の理念にもある、「・・・課題を解決するために産業や組織の革新と持続可能性という概念が必要である」と、まさに目からうろこのような指針となるカリキュラムにも惹かれ入学を決めました。
Q2:実際に学んでみて感じたことは?
A2:社会人大学院ということもあり、幅広い業種の方々が学びに来られていることで、いろいろな見解を感じられること、都市・地域ビジネスを学ぶうえで科内には4つのコースがありますが、自コースの授業のみならず各領域に精通されている教授方(=研究者)がいらっしゃるのが特徴的で学生の実務にも反映される授業でもあり、自身で履修科目の選択の幅も広いのも特徴的です。個人的に民間企業人としては、行政に関する科目を受けられることは、産官民の都市ビジネスを考えていく中ではとても有益ですのでおすすめです。
Q3:今後の抱負は?
A3:今後の産官民連携事業に関わっていくことで、クリエイションな視点で都市・地域のデザインを行政組織だけがするのではなく、一緒に協働していけるような実務者に、そして、未来の都市・地域の仕事に関わるプレイヤーへ微力ながらも伝達・気づきを与えられるきっかけを提供できるフィールドで貢献していけるようにがんばっていきたいと思います。
古川 知可子 2019年度入学
Q1:なぜこの大学院で学ぼうと思ったのですか?
A1:県立劇場勤務15年、自分が発案したことが仕事として形になってゆく充実感を得ていましたが、さらに新しい発想を仕事に取り入れるためにも、 多様な価値観や人生観と出会い刺激を受けたいと感じていました。
仕事を続けながら学べる場を調べる中で本学を知り、資料を取り寄せシンポジウムに参加するようになりました。「ここで学びたい!」と思った一番の決め手は、『都市の課題解決を支援する大学院』という点でした。
公立劇場が芸術文化の振興だけでなく、芸術文化による社会課題へのアプローチが求められる時代。本学のコンセプトに大いに共感し、期待を持って入学しました。
Q2:実際に学んでみて感じたことは?
A2:いかに自分が狭い世界に生きていたかということを痛感しました。
クラスメイトは、市役所、銀行、建設会社、市会議員、公認会計士、広告代理店等、様々な業種で働く多様な人たち。これまで生きてきた世界では当たり前だった価値観が通用しない経験も。それも良い学びになりました。
先生方や多彩なゲスト講師陣のキャリアも興味深く、講義後に学友達と先生を囲み、お酒を飲みながら人生観に触れられたことは、本当に楽しく重な時間でした。
1コマ50分という授業時間は、仕事帰りでも集中力が途切れずに受講することができました。
講師陣や学生にもっと女性が増えると、さらに本学で学ぶ魅力が増すと感じます。
Q3:今後の抱負は?
A3:職場の中では、障害のある方への舞台鑑賞サポート事業を手掛けており、芸術文化にしかできない社会包摂について考えています。今は、そうした実務経験を活かした、修士論文のテーマの絞り込みに悩む日々です。
しかし、先生方から丁寧なご指導をいただいており、不安はありません。学友の存在も大きな支えになっており、仲間たちと励まし合いながら、社会の中で少しでも意味のある論文が書けたらと考えています。
石 秀祥 2018年度入学
Q1:なぜこの大学院で学ぼうと思ったのですか?
A1:私は初めての留学で大阪に一年間半滞在した経験があり、大阪の文化や地域経済について非常に関心を持ちました。母国に帰ってからも大阪でもう一度深く少子高齢化社会に突入する日本の政策と経済について学びたいという気持ちが強くなり、こういったことを学べる大学を探したところ、大阪市立大学の都市経営研究科で理論と実践との有機的な連結する学風に共感
しました。
産業や組織の変革の持続可能性を踏まえた新しい都市経営研究科で自身の研究課題を解決する為の研究が出来ると思い、入学しました。
Q2:実際に学んでみて感じたことは?
A2:都市経営研究科のカリキュラムの授業だけではなく、ワークショップでの多彩なゲストティーチャーによる非常に有意義な講義が私にとって毎回の楽しみになっています。
都市政策・地域経済コースに所属していますが、他コースの授業にも自由に参加ができ、理論と実践を両方学べる大学院で、非常に感謝しております。
Q3:今後の抱負は?
A3:少子高齢による人材不足社会が到来する今後、国際人材を育成することがさらに重要になってくると思うので、日本の地域活動に参加する外国人留学生への日本語教育、技能育成を第一に考えたいです。その為、自身も留学生である初心を忘れず大阪で留学生サポート事業を立ち上げ、次世代への育成に微力ながら頑張っていきたく思います。
園崎弘道 2018年度入学
Q1:なぜこの大学院で学ぼうと思ったのですか?
地方議員として長らく働いて参りましたが、地方行政を取り巻く課題は複雑化・多様化しており、より専門的な知識を学び、自らの政策提言力を磨きたいと考えました。
Q2:実際に学んでみて感じたことは?
大学院の先生方は、実務型教員を中心に、たくさんの経験と知識を惜しみ無くご指導していただき、たくさんの発見と学びを得ることができました。また、共に学ぶたくさんの意識の高い仲間と出会うことができたことも大きな財産です。
Q3:今後の抱負は?
大学院では、修士論文と格闘する2年目となりそうです。日本の社会課題の解決に寄与する研究とするべく挑戦したい。大学院での学びを、1つでも政策として実現できるよう地方議員として引き続き活動したい。
中浦法善 2018年度入学
Q1:なぜこの大学院で学ぼうと考えたのですか?
私は、長らく地方自治体の企画財政部門で行財政改革に取り組んできました。一時は赤字再建団体への転落も危惧された時期がありましたが、市民の理解と協力のもと、様々な厳しい行革の取組を断行した結果、ようやく財政の健全化が図られてきたところです。しかしながら、長期に亘る行革の取組の中で、私たち行政は本来取り組むべきまちの課題に対して、「人が足りない、財源が足りない、資源が足りないからからできない」という、内なる「思考の壁」をつくってきたように感じます。結果として、減量型の行革が先行し、真に地域社会をより豊かにするために、社会の構造や仕組みを変えていく、「リ・ストラクチャーする」という、真の改革には至らなかったと痛感しています。社会全体・地域全体を広く見渡せば、より優れた考え、人材、資金、資源が存在しています。それからが社会課題の解決のために、より効果的に連携・機能していけば、豊かな地域社会への展望が開かれるのではないかと考えます。
都市経営研究科においては、「現代都市の再生と創造」には、「イノベーションとサスティナビリティ」という視点のもと、都市を支える多様な主体が参画し取り組むことが重要であると示されています。そのような考え方を基本として、私は、本学で都市経営を総合的に学び、これまでの経験から感じている「市民や事業者の大きな力、まちの可能性を都市機能として、どのように都市経営に生かすことができるか」ということについて、研究していきたいと考えた次第です。
Q2:実際に学んでみて感じたことは?
本学のカリキュラムは社会人向けの大学院として、院生同士や院生と教員間の議論を基本とし、各分野の実務家が持つ知識や知見をお互いに交換する「互学互習」による実務的・実践的な内容となっています。また、本学には、キャリア・職種・年齢等は異なりますが、都市や地域に関心を持ち「まちづくり」に携わる或いは関心のある多様な学生が集い、自らのフィールドから更なるキャリア形成を目指しています。仕事と学業の両立に悩むことも多々ありますが、それぞれの目標や夢を叶えるため、共々に切磋琢磨し頑張っているところです。
2年間お忙しい中、多角的な視点から私たちを指導・支援くださる先生方・関係者の皆様に対しては、心から敬意を表し、感謝いたします。
Q3:今後の抱負は?
中国の荀子の言葉に「青は藍よりいて出てなお藍より青し」という言葉があります。いろいろな意味合いはありますが、私たち社会人は、将来に亘りより良い社会を築いていくためには、先達を含めこれまで築いてきた実績に基づいて、更にそれを超える成果を目指していかなければならないと考えます。そのためには、今日の良き取組が将来に向けて再現できるということが重要であり、その真理や要因、仕組みを論文として可能な限り明らかにし、社会に還元することが本学に学ぶ私たちの使命であると考えます。
自身の研究内容が、学内外を問わず「まちづくり」に関心のある方々の参考となる論文となるよう、粘り強く取り組んでまいります。
信藤勇一 2018年度入学
Q1:なぜこの大学院で学ぼうと思ったのですか?
・30年間、建築設計に関係して仕事をしてきました。設計事務所勤務の中で、17年の意匠設計、3年の企画提案業務、11年のCR(営業)と徐々に業務分野、活動範囲が変わって参りました。これは設計に関する業務範囲の中にあります。しかしながら、建築設計の周辺には、様々な分野の仕事、職業、価値観が有ることに気が付きます。経済・利益に関すること、人口減少・高齢化問題、まちづくり、不動産、まちづくり、都市・地域再生等々です。
・建築を極めたい一方、少し視点を広げて、今後の仕事・生活・進むべき将来に役立てたいと考えるようになり、勉強すること、大学院で論文を書きたいと思うようになり本大学院を選びました。「イノベーションとサスティナビリティをキーコンセプト」とする都市経営研究科(都市政策・地域経済コース)に出会い、カリキュラム等、自分の目的に合ったピッタリの大学院と感じた次第です。
Q2:実際に学んでみて感じたことは?
・大学院1年生では、単位取得の授業、ワークショップ・課題演習等、共同研究等々で、1年間を忙しく過ごしました。授業内容では、経済学、会計学、都市計画、まちづくり、アートと授業の内容も多岐に渡り、知識、知見、認識を増やすことが出来ました。ワークショップや課題演習では、ゲストの講演、全員での発表、ディスカッションを通して、広く様々な考え方にも触れることが出来ました。官・民・様々な経歴の社会人が集まる都市経営研究科(都市政策・地域経済コース)ならではの発見、気づきは新鮮そのものでした。共同研究では、温浴研究会と称して「銭湯とまち」について、仲間との研究がとても楽しく、勉強になりした。孤独で勉強するのではなく、現役学生のような大学院生活を満喫しました。現在、大学院2年生の現在、修士論文テーマ、内容に関して日々励んでいる状況です。
Q3:今後の抱負は?
・現在56歳ですので、2年の修士課程修了後は、博士3年の課程に進み、60歳時には学位を取得できることを目標としております。会社定年後は、研究分野で継続して関係したいと考えていますが、新しい仕事・新しい生活もスタートさせたいと思っております。ここ数年の研究内容を活かした生活・事業ができればと考えております。
・「歴史建造物・文化資源・文化財」に興味がありますので、引き続き活きた研究・事業に活かせる5年間の勉強・研究期間となるように、先ずは楽しみたいと思っております。社会人大学院期間を素晴らしい期間とするため努力できればと思っております。
・先ずは、諸先生方、同級生、家族に感謝です。
石田 隼也 2018年度入学
Q1:なぜこの大学院で学ぼうと思ったか?
今しかできない経験をしようと思ったのが第一です。単なる学生生活とは違い、働きながら大学院に通い修士号を取得できる非常に魅力的に感じました。
受動的な学びでなく、日頃行政職員として勤務している自分自身の実務に直接結びつく内容を能動的に学ぶことができるのは非常に有意義であると感じ本大学院で学んでみたいと思いました。
Q2:実際に学んでみて感じたことは?
本大学院では社会人を対象にしていることもあり、自分よりも年齢も経験も豊富で社会で様々な経験をしてきた方々がクラスメイトとなり最初は正直戸惑いましたが、他コースを含め、モチベーションが非常に高い方々ばかりでしたので、自分もそれに引っ張られてがんばることができました。
また、一コマが50分の講義ですので、集中して講義を受けることができます。「文化」「会計」「都市計画」「公民連携」等々、多様な視点でまちにおける課題を検討するので、様々なアプローチから学べるのは非常に魅力的でると感じています。
Q3:今後の抱負は?
直近の抱負は、修士論文のテーマを絞り込み、修士論文の作成を軌道に乗せ、完成させることです。ただ、修士論文を書けば終わりではありません。本大学院で学んだ知識を社会に還元してこそ学んだ意味があります。
そのためにも、同級生・様々な分野のプロフェッショナルの先生方から学べることを貪欲に習得することが重要でありますので、修了するだけでなく今後に活かせるように取り組んでまいる所存です。
藤岡達也 2018年度入学
Q1:なぜこの大学院で学ぼうと思ったのですか?
ひとつの組織に長くいると、経験値は上がり業務に関する知識も増えていきますが、今はさらに「変化・進化」を求められる時代です。新しい知識をインプットして、自らをバージョンアップするために何ができるか、私の場合は社会人大学院がその答えでした。創造都市研究科で行われた公開ワークショップに参加したのがきっかけで小長谷先生や吉田先生の著書を読み、その後いくつかのセミナーにも参加して、地域の文化政策やアートによるまちづくりに興味を持ち始めました。在阪の放送局に勤務しつつも今まで漠然としか捉えてこなかった「地域」や「文化」について、あらためてじっくり考えたいという私の希望に、本学都市経営研究科はまさにぴったりでした。また、前身の創造都市研究科では何人か会社の先輩方が卒業されており、お話を伺うことで仕事を続けながら通学することの不安も和らぎました。
Q2:実際に学んでみて感じたことは?
本学は立地が良く、キーコンセプト「都市のイノベーションとサスティナビリティ」に則った改組後のカリキュラムも期待通りです。ユニークな先生方からは、社会人大学院修士課程の厳しさと楽しさを、たっぷり教わります。1コマ50分の講義時間や、曜日をしぼって集中的に配置された科目設定など、社会人大学院として長年培ったノウハウが随所に生かされています。そして何より同級生が多彩です。社会人としてスタートを切ったばかりの意欲あふれる若手や、人生経験豊富な先輩、ここに来なければ一生知り合えない人ばかりです。コース在籍の全員が、共通の目標である「修士」を目指して、時に教え合い、時に励まし合いながら頑張っています。
Q3:今後の抱負は?
修士論文のテーマは、入学して様々な講義を受けるうち、出願時に書いた研究計画書の内容から少しずつ肉付けされたり削ぎ落されたりして、変わってきました。今は早く研究課題を確定させ、論文執筆に向け準備に取り掛かりたいです。働きながら大学院に通うのは正直大変ですが、ここまで来られたこと、社会人大学院生生活が家族や職場に支えられていることに感謝しつつ、さらに新しい知識を学び、考え、今後の人生においてさまざまな形で表現していきたいと思っています。