2018年7月23日特別公開シンポジウム「都市・ 地域で問われる現代アートの力-金沢│石巻・牡鹿半島│大阪」 を開催しました。
◇パネリスト
島 敦彦[金沢21世紀美術館館長]
和多利浩一[ワタリウム美術館CEO, キュレイター]
雨森 信[Breaker Projectディレクター/大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員]
吉田隆之[大阪市立大学大学院都市経営研究科准教授/大阪アーツカウンシル部会委員]
◇企画趣旨
震災復興、社会包摂などをテーマに、現代アートを活用した都市・地域再生の試みが各地で行われています。今回のシンポジウムでは、美術館、芸術祭、アートプロジェクトの都市・地域との関わりで先鋭的かつ実験的な取り組みをされているオピニオンリーダー3名をお招きしました。美術館については金沢21世紀美術館館長の島敦彦氏、芸術祭についてはREBORN ART FESTIVAL 2017(石巻市・牡鹿半島)のアートキュレイター和多利浩一氏、アートプロジェクトについては地元大阪でブレーカープロジェクトを主宰する雨森信氏にお話いただき、こうした先進事例・取り組みに学びながら、都市・地域で現代アートが持つ力とは何なのか、国内での芸術祭の流行をどう受け止めるのかなどについて、意見交換を行いました。
◇日時
2018年7月23日[月]18:30~21:00
◇プログラム
18:35~19:00
「金沢21世紀美術館の挑戦」 島敦彦
19:00~19:25
「石巻・牡鹿半島でのリボーン・アートフェスティバルを中心に」和多利浩一
19:25~19:50「アートと地域をつなぐ<ブレーカープロジェクト>の実践より」雨森信
19:50~20:00 休憩
20:00~21:00 パネルディスカッション、質疑応答
◇会場:大阪駅前第2ビル6階
大阪市立大学文化交流センター
http://www.gsum.osaka-cu.ac.jp/access.html
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パネリスト
島敦彦(Atsuhiko Shima)[金沢21世紀美術館館長]
1956年富山県生まれ。1980年早稲田大学理工学部金属工学科卒業後、富山県立近代美術館、国立国際美術館、愛知県美術館を経て、2017年4月より現職。これまで、榎倉康二、内藤礼、安齊重男、小林孝亘、OJUN、畠山直哉、オノデラユキらの個展を手がけたほか、2010年には「絵画の庭-ゼロ年代日本の地平から」、2013-14年には「あなたの肖像―工藤哲巳回顧展」を担当。現代美術の動向を絶えず注視しつつ、近年は、舞台やダンス・パフォーマンスにもできるだけ足を運ぶようにしている。
和多利浩一(Koichi Watari)[ワタリウム美術館CEO, キュレイター]
1960年生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。80年姉、恵津子とともにミュージアム・ショップ「オン・サンデーズ」を設立し、90年に母、志津子と3名で「ワタリウム美術館」を創設。2013年よりCEO就任。1992年ドキュメンタ9(ドイツ・カッセル)で初の日本人スタッフ、1995年第一回ヨハネスすビエンナーレ(南アフリカ)の日本コミッショナー、青山・原宿40箇所50名の現代作家による都市型芸術祭「水の波紋」など街を会場にした多くの展覧会をキューレーションする。一方で、2001年原原宿・神宮前地区まちづくり協議会などを立ち上げ代表幹事を務め街づくりにも関わる。
雨森 信(Nobu Amenomori)[ Breaker Projectディレクター/大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員]
2002年「NPO法人記録と表現とメディアのための組織(remo)」を立ち上げ、企画・運営に携わる。2003年より大阪市の文化事業の一環として「Breaker Project」を始動、長期に渡る地域密着型のアートプロジェクトに取り組むほか、「水都大阪2009」「BEPPU
PROJECT2010」「札幌国際芸術祭2017」などで、キュレーションやマネジメントを担う。
様々な現場にて独自の表現活動を開拓するアーティストとともに新たな表現領域を探求すると同時に、アートプロジェクトにおけるアートマネジメントの調査・研究に取り組む。
モデレーター
吉田隆之[大阪市立大学大学院都市経営研究科准教授/大阪アーツカウンシル部会委員]
1965年神戸市生まれ。愛知県庁在職時にあいちトリエンナーレ2010長者町会場を担当。職務を離れてからも、長者町地区内外で一市民としてアート活動やまちづくりに関わる。2015年より大阪市立大学大学院都市経営(創造都市)研究科准教授。京都大学法学部卒、東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程音楽文化学専攻芸術環境創造分野修了。博士(学術)。自治体文化政策・アートプロジェクト論を研究テーマとしている。
参加料:無料
定員:120名程度(当日受付)
お問い合わせ
大阪市立大学都市経営研究科
〒558-8585 大阪市住吉区杉本3-3-138 Tel 06-6605-3508
2018年6月23日(土)に公開シンポジウム「公立図書館と地域社会の絆 -宮津市│伊丹市│和歌山市の現状と今後の取組み」を開催しました。
今回は、「地域における知の拠点」であるとともに、地域文化の継承、地域住民等の出会いの場の提供を通じて地域社会のニーズを汲み取り、地域価値創造に邁進されている公立図書館(3自治体)の関係者を講師としてお招きしました。公立図書館の運営には、自治体の直営のみならず指定管理者制度の活用もありますが、下記の疑問について3自治体の具体的な取組みのご紹介を講師の皆さまからお話しいただき、会場の皆さまと意見交換を行いました。
・市としてどのような視点から、地域社会を巻き込んで公立図書館を運営されているのか?
・公立図書館サービスを通じて、地域社会を具体的にどのように変えようとしているのか?
◇日時:2018年6月23日(土)
15:30~15:40 ご挨拶 :遠藤 尚秀(コーディネータ)
15:40~16:10 宮津市立図書館の取組み :河原 哲也氏
16:10~16:40 伊丹市立図書館の取組み :綾野 昌幸氏
16:40~17:10 和歌山市民図書館の取組み:坂下 雅朗氏
17:10~17:30 パネルディスカッション、質疑応答
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➀ 河原 哲也
平成元年、宮津市役所入庁。総務部総務課・議会事務局・健康福祉室を歴任。平成28年教育委員会事務局社会教育課長。市立図書館のショッピングセンターへの移転整備
➁ 綾野 昌幸
関西学院大学法学部卒。伊丹市教育委員会生涯学習部参事 兼 図書館長。伊丹市立図書館は先進的な図書館に与えられる“Library of the year2016大賞”受賞。
➂ 坂下 雅朗
平成元年、和歌山市役所入庁。和歌山市役所入庁後30年間の内、通算で20年間、障害者支援を担当。平成29年4月に市民図書館長に着任。平成31年秋に駅直結のビル内に新図書館オープン。